無糖の日々

大事なことは、君が、「知りたい」という気持ちを強く持っていること、ただそれだけということです。

つばさものがたり 読書(20170807)

「つばさものがたり」 著:雫井脩介 角川文庫

パティシエールの君川小麦は、自身の進退に重い秘密を抱えたまま、故郷・北伊豆で家族とケーキ屋を開いた。しかし、甥の叶夢からは「ここは流行らないよ」と謎の一言。その通り、店は瞬く間に行き詰まってしまう。力尽きた彼女に新たな勇気を吹き込んだのは、叶夢と、彼にしか見えない天使の”レイ”だった…

  

個人的に

 以前、模擬試験を受けていたときに春田シェフと小麦とのやりとりを読んで、いいなと思ったので買った本書。重い秘密を抱えながらも、ひたむきに前を向いて歩いていく姿はよかった。一方で、再起していく様子はあまりにもうまくいきすぎていると感じた(それでもいいじゃないか)。この小説を短くまとめれば、叶夢とレイという存在が主人公の心の重さを解きほぐしていくようなそんな小説である。しかし、天使にオーラを食べられると寿命が縮んだりするのだろうか…

 

※天使の翼は猛禽類と同じ翼である。また、天使は神学的には肉体を持たない。

 

 

 

ろうそくが燃え尽きる前に放つ、一瞬の鮮やかな光…自分にとっては今がそうなのかもしれない。神様が与えてくれた最後の自由時間なら、それを無駄にしたくはなかった。まだ自分は何も成し遂げてはいない。